平成23年度宮崎県地域づくり顕彰



選考ポイント

達成度が高く本券の地域復興に顕著な実績を揚げているもの



01.概要

宮崎県綾町の工房「グラスアート宮崎」で、長年にわたって硝子工芸の創作活動を展開し、照葉樹林などの地域の文化や環境に根ざした作品の発表により「綾」・「宮崎」を国内外に広く発信するとともに、「手作りの里・綾」の推進・発展に寄与するなど、本県の地域振興に多大な貢献をしています。

02.活動に対する主な評価

平成元年の工房創設から一貫して、綾で創作活動に取り組みながら、本県の文化振興に大きな役割を果たしてきたほか、国内のみならず、世界各地での展覧会等により、日本と世界各国間との文化交流を行う中で、「綾」、「宮崎」を発信してきました。

西洋の素材である硝子と、日本の歴史・文化を融合させた作品を数多く発表しており、中でも「綾切子」は、綾の照葉樹林をモチーフに作られ、世界初の二色からなる切子として、「綾」の照葉樹林文化をアピールするものとなっています。


作品は高い人気を博しており、「綾工芸まつり」での集客をはじめ、地域経済活性化に貢献しています。

「綾工芸まつり」の充実・発展を図るため、将来を見据えた取組みに町内の工芸家と一体となって活動しており、有機農業の体験者に工芸体験の場を提供するなど、綾町が進める「手作り工芸の里」づくりの推進・発展に寄与しています。

当初4人でスタートした工房が今は60名を超える規模となり、地域の雇用の場となっているほか、交流・定住人口の増加に貢献しています。

03.活動に関する主な受賞歴

平成3年 国の卓越技能者「現代の名工」認定 / 平成16年 宮崎県文化賞 / 平成17年 文部科学大臣表彰 / 平成18年 黄綬褒賞 ほか


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